時間や場所にとらわれない新しい働き方として、『ノマドワーカー』が増えてきています。
『ノマドワーカーのような自由な働き方をしてみたい』
『海外旅行や全国を回りながら好きな場所で働きたい』
『今の働き方を変えたいけど、自分にもなれるのだろうか?』
など、『ノマドワーカー』という単語を聞いたことはあるものの深くは知らないなんて方も多いのではないでしょうか。
今回は、『ノマドワーカー』の意味から徹底解説!
ワークライフバランスを整え自分のペースで働きたい方にとっては有効な選択肢の1つになる働き方は、どのように実現できるのか?
その中でもノマドワーカーに適した職種や、気になる実際の年収ってどのくらい?
気をつけるべきポイントと対策までを、フリーランスの方と関わることの多い、コワーキング施設を運営する当社『Pabrid』がご紹介いたします!
ノマドワーカーって何?

ノマドワーカーとは、英単語の「ノマド(nomad)=遊牧民」と「ワーカー(Worker)=労働者」を掛け合わせて作られた言葉です。
その名の通り、特定の場所にはこだわらないで、その時々で場所を移動して働く人のことを言います。
よく似た意味で『フリーランス』もありますが、表現の仕方、どこに焦点を当てるかで変わってきます。
ノマドワーカー:特定の拠点を持たない働き方をしている人のこと(ワークスタイル)
フリーランス:特定の組織に属さず、個人で仕事を請け負う働き方のこと(雇用形態)
どちらも個人で仕事を請け負って働いている点では共通していますが、フリーランスは多くの場合、雇用形態や契約形態をあらわす際に使われます。
また、事務所など拠点を持って働く人もいるため、フリーランスとノマドワーカーは区別して用いられています!
ノマドワーカーはどんな人が向いてるの?

ワークライフバランスを重視される方は、働く場所や時間に拘束されないノマドワーカーが理想といえます!
そんなノマドに向いている人の特徴は以下の通りです。
①自己管理能力が高い
ノマドワーカーは働く場所を変えながら自由な働き方ができる分、自己管理能力が高くないといけません。
たとえば、複数のクライアントとやり取りをする際に、それぞれの納期にあわせたスケジュールやタスクの管理ができないと、納品の遅れなどのトラブルから信頼を失ってしまいます。
②コミュニケーション能力が高い
パソコン1つで働くスタイルのため、テキストでのやり取りが多いことが予想されます。
そのため、要望を的確にヒアリングする力は必須です。
また、フリーランスの場合は仕事を獲得するための人脈作りが非常に重要です。
新しいコミュニティに飛び込むなど、社交の場を広げる際にあって困らない能力です。
③環境の変化に柔軟に対応できる
場所にとらわれない働き方ができる一方で環境の変化が多いため、それに対する適応力もかなり必要となります。
④ITリテラシーが高い
仕事に必要な環境や機器などを全て自身で整える必要があります。
使用するPCの操作やソフトウェアの知識、インターネットリテラシー、セキュリティー対策など、企業であれば専門部署の人が対応するようなことを1人で賄う知識が求められます。
このような特徴をふまえ、常に向上心を持ち続けられる人が、ノマドワーカーに向いているといえるでしょう。
どうしたらノマドワーカーになれる?

では実際ノマドワーカーになるにはどのような手順を踏めば良いのでしょうか?
①ノマドワーカーになる目的やゴールをたて、その計画を明確化する
勢いで会社を独立してフリーランスになっても、仕事が軌道に乗らず、結局会社員に戻る人もいます。
目的や計画を考える際には、フリーランスとして独立したいか、それとも働く場所を変えたいか、など現状と将来像を明確にし、どうすれば達成できるのかを考えましょう。
②ノマドワーカーとして活動する職種を絞る
PCのみで完結できる仕事はノマドワークに向いています。
中でも、自分の得意分野や今後伸ばしていきたいスキルが使える職種を選びましょう。
後におすすめ職種をご紹介しますので、そちらをご覧ください!
③その分野について勉強、必要スキルを習得する
スキルなしの状態から始められる職種もありますが、基礎的なスキルがないと仕事が見つからないことも多いです。
最近では、オンライン・オフラインのスクールが多数ありますし、Youtubeなどでも動画学習が可能ですので、ご自身の進めやすいものを選びましょう。
④副業からスタートする
スキルが定着したら、副業として遠隔での仕事経験を積みましょう。
いきなりノマドワーカー1本で生計を立てようとすると収入も不安定でリスクが高いです。
現職の収入があれば、もしもの時に困らずに済みますね。
⑤ノマドワーカーを本職にする
いよいよ夢のノマド生活です。
ノマドワーカーとして自由に働きたい人は、収入が増えてきた時点でフリーランスに転向しましょう。
フリーランスは会社員とは異なり収入の安定が難しいため、ある程度貯蓄を作った時点での独立をおすすめします。
なお、フリーランスになってからもスキルの向上は必要です。
フリーランスはより個人のスキルが求められるため、仕事を獲得するためのスキルアップに励みましょう。
ノマドワーカーにおすすめの職種5選

ノマドワーカーの意味や特徴、なり方について解説してきました。
ここからは、ノマドワーカーにおすすめの職種を5つと主な仕事内容についてご紹介します!
①Webライター
インタビュー記事やコラムの執筆、ECサイトの紹介文、商品やサービスを見込み客にアピールするセールス記事などWeb上の媒体で掲載する記事を執筆します!
記事はWeb上に掲載されるということ、Webという特性を考慮しながら、文章や構成を考える力が求められます。
②Webデザイナー
Webサイトのデザインをすることです。
クライアントの希望するイメージのWebサイトをデザインしますが、見た目の美しさはもちろんのこと、ユーザーが使いやすいことや見やすいかどうかを意識して制作する必要があります!
コーディング、バナーやサムネイル画像の制作などを行うこともあります。
③グラフィックデザイナー
雑誌の表紙や書籍の装丁、商品のパッケージ、ポスター、看板など多岐にわたっており、主に印刷メディアにおいて、文字・絵・図・写真等を利用し情報やメッセージを伝える仕事です。
近年ではテクノロジーの進化もあり、Web上のジャンルに携わる人も多いです。
④動画編集者
撮影した映像に音声の編集を行ったり、加工などを施して、映像をわかりやすく魅力的に見せるための仕事です。
YouTubeやTikTokといったSNSだけではなく、映画やテレビ、動画広告など幅広くあります。
動画の企画・撮影や編集、マーケティングまでも行う人もいます。
⑤エンジニア
工学の知識や技術を利用し、便利で快適な環境を作る技術者のことを言います。
プログラミング言語を用いてプログラムを組んだり、コンピューター内部の設計や構築をしたりします。
気になる収入はどのくらい?

ノマドワーカーのメリットとデメリットが分かったところで、気になる年収について解説します。
前提として、スキルや経験、業界、職種などで年収は異なります。
フリーランス白書2023によると、ノマドワーカーを含めたフリーランスの年収が400万円未満が半数程度で、400〜800万円未満が3割、800万円以上が2割を占めています。
平均では約350万円と言われています。
『参照:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会』
それぞれの職種ごとの年収もご紹介!
「求人ボックス 給料ナビ」によるそれぞれの職種での年収傾向や、詳細についてご説明します!
①ライター:約300万円~500万円
誰でも始められるという手軽さゆえに、平均年収はやや低めです。
レベルによってかなり収入に差はあり、上限なく単価をあげることも人気ライターであれば可能です!副業ライターから始めて慣れたところでフリーランスになるというのも手でしょう。
②グラフィックデザイナー:約700万円~800万円
グラフィックデザイナーは高単価の仕事を見つけやすい職種といえます。
会社勤めではなかなか伸びづらい収入も、フリーランスになることで年収が上がりやすい傾向にあります!
しかし、人脈作りで案件も変わってくるため、会社勤めの頃から顔を広くしておくことが成功の鍵です!
③Webデザイナー:約300万円~700万円
Webデザイナーは流行もあり競争率がかなり高く、単価が低い仕事も多いです。
スキルを磨き、手広く対応できるようになれば、年収も上がりやすいでしょう。
例えば、紙媒体のデザインができたり、プログラミングができたりなどがあるので、自分にできそうなものを探してみましょう!
④動画編集者:約300万〜800万円
スキルと実績を持つクリエイターに需要が集中するため、初心者のうちは安定しづらい傾向にあります。
まずは副業として動画編集に挑戦し、スキルと経験を積むと、フリーランスとしても収入面でも期待ができるでしょう。
⑤エンジニア:約300万〜940万円
エンジニア自体が人手不足の傾向にあり、好条件の仕事を見つけやすいといえます。
案件ごとの単価も高く、年収アップも比較的しやすい職種です!
あくまでも参考になりますので、ご自身の目指したい姿や、目標に合わせて選んでみてください!
失敗しないためのポイントと対策を解説!

ノマドワーカーの具体的な職種がわかったところで、気をつけるべきポイントやその対策についてご紹介いたします!
①収入が安定しない
フリーランスとして働くノマドワーカーは、収入面で悩む傾向にあります。
クライアントの都合で仕事がなくなる場合もあれば、自身の体調面や営業結果に左右されるため、収入を得られなくなる場合もあります。
そこで収入の安定できる方法を2つご紹介します!
1.複数のクライアントと契約する
1社のみと契約することはリスクも高くなるので、管理は大変ですが、なるべく複数のクライアントとやりとりするようにしましょう。
2.仕事を多く紹介してくれるフリーランスエージェントを活用する
エージェントの利用はノマドワーカーにとって非常に効率的な方法で、近年の傾向として、人脈の案件確保が減少し、エージェント利用が増加しています。
1−3以上のエージェントを契約している人が多く、その役割としては案件紹介や条件・価格交渉、さらに発注元企業とのトラブル仲介なども担当してくれます。
専門的な観点では、税務/法務相談もできるため、安心できる存在になってくれるでしょう。
②事務作業を自分で行う必要がある
請求書や見積書の作成・帳簿の管理・確定申告などの事務作業を自力でこなす必要があります。
事務作業が難しければ、税理士などのプロに依頼、請求書や見積書のテンプレートを利用、会計ソフトを活用して対応しましょう。
③仕事場の確保に手間やコストがかかる
ノマドワーカーは、仕事場の確保に悩むことも多いです。
例えば、カフェや図書館で、近くの人の様子が気になってしまう人もいるでしょう。
働く場所は仕事の効率や質を左右するため、ある程度は割り切って仕事場を確保しましょう!
その中でも、おすすめはコワーキングスペースです!
次ではノマドワーカーにおすすめのコワーキングスペースを紹介していきます!
パソコン1つで仕事できる場所ってどこ?ノマドワーカーにおすすめのコワーキングスペース

固定の仕事場を持たないノマド生活。
カフェやファミレスなどは時間制限があったりと中々拠点にするには難しいところがあります。
そこでおすすめなのがコワーキングスペースです。
コワーキングスペースは、大きく分けて3つの利点があります。
①施設設備が充実している
パソコン作業をするので無料Wi-Fiが完備されていたり、コンセントがあるという環境は欠かせません。1台パソコンがあれば快適に仕事が出来る場所は魅力的ですよね。
②長時間の作業がしやすい
いくら雰囲気がよくても人通りが多い、混雑している、デスクが合わない、椅子が硬いなどの長居しにくい環境での作業は避けたいですよね。
少しだけと思っていても、作業を始めてしまうと予定より長居してしまうこともあります。
長時間の座り作業を想定してオフィスチェアを採用しているなど、工夫を凝らしたコワーキングスペースは仕事環境に最適と言えるでしょう。
③周りの目が気にならない場所がある
自分の作業が他人から見られやすい状態だと落ち着かなかったり、集中して作業が出来ない方も多いと思います。
プライバシーの高いコンテンツを扱う時は、他人に気兼ねなくオンラインMTGや会議ができるスペースや、個室があるということは大きい利点ですね!
この3つを兼ね揃えているのが、当社『Pabrid』です!
環境・道具・人すべてが整った「みんなの大森オフィス」というコンセプトでコワーキング施設を運営しております!
特に無料で貸出し可能な備品がとても充実しているので、ノマドワーカーにもぴったりです!
ぜひ一度ご利用ください。
まとめ
今回はノマドワーカーの定義、どうしたらなれるのか、ノマドワークにおすすめの職種をご紹介しました。
そして、気になる年収までも深掘りし、実際の注意点と対策まで解説してきました!
新たな挑戦をしてみたい方、働く場所に囚われない自由な働き方をしたい方、「ノマドワーカー」を選択の1つにしてみてはいかがでしょうか?